「コミュニティBASEうるしはら(仮)」を開設します。

この度、新しい地図と日本財団が共同で運営する「LOVE POCKET FUND」様のリリースにもありました通り、ご支援を賜り「コミュニティBASEうるしはら(仮)」を開設することになりました。

「LOVE POCKET FUND」様を通じ、思いを託してくださったすべての方々に、この場をお借りして心より御礼申し上げます。

世界農業遺産 能登半島の北端に位置する輪島。

風光明媚なこの土地で、私達は里山里海の恩恵を受けながら、ささやかながらも豊かな日々を過ごしていました。

一方で、超少子高齢化が進むこの地には様々な地域課題もありました。

そんな課題を好機とするために、地域の皆様と共に歩み始めた矢先、令和6年能登半島地震、そして奥能登豪雨が生じました。

ごちゃまるクリニックは、様々な健康課題に対応する外来ケア、ご本人とご家族の「こうありたい」を応援する在宅ケアといった医療サービスを、発災前から提供してきました。

未曾有の二重被災においても、困難の中、懸命に命と向き合ってきましたが、単に病気をよくするだけでは限界があることに気づきました。

とある避難所の健康教室で、被災地域住民より「すっきりしない」「むなしい」といった声をききました。

みんな必ずしも病気にのみ苦しんでいるわけではありません。

いつもの居場所、地縁、役割…ささやかな日々の喜びを失い、暮らしそのものが「病んでいた」のです。

これまでの外来ケア、在宅ケアではこたえられない課題でした。

一般社団法人ごちゃらあとは、平時より続き、二重被災により深刻化したこれらの地域課題に対応すべく設立致しました。

医療という手札だけではなく、地域ケアという手札をもって、地域の皆様とともにあり続けるための法人です。

「コミュニティBASEうるしはら(仮)」は、そんな一般社団法人ごちゃらあとの事業として、被災地住民の暮らしの中にあるささやかな喜びを取り戻すことを目的としています。

二重被災により失った主体性の回復、地域内外の皆さんと紡ぐ新たな癒しのご縁、出会い、体験をきっかけに、人生の旅路がより豊かになりますように。

まだまだ始まったばかりのこのプロジェクト、みなさまとともに育むことができれば幸いです。

今後とも、何卒応援のほどよろしくお願い申し上げます。

令和7年2月7日

一般社団法人ごちゃらあと 理事長 小浦 友行