漆原康夫写真展「ひこばえ 孫生え 蘖」開催のお知らせ

場所:コミュニティBASEうるしはら(仮) 輪島市河井町23-1-57

3/16(日)を皮切りに約1ヶ月間、不定期に開催されます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

二重被災にみまわれた漆原邸には大変貴重なお写真が残っていました。家主の漆原康夫さんはかつてカメラ店を営んでおられたとのこと。拝見して大変びっくりしました!ふるきよき輪島、奥能登の里山里海、地域の暮らしが素晴らしい作品として残されていたのです。この感動をぜひみなさまとも共有させて頂きたい。そんな思いから始まった企画です。

ひこばえ、孫生え(ひこばえ)、蘖(ひこばえ)とは、樹木の切り株などから出る若芽のこと。今回共同開催くださった、山本周建築設計事務所の皆様により命名されました。

本日は初日、しとしとと雨が降る中開催されました。康夫さんを慕っていらっしゃったお写真仲間や、ご近所のみなさま、市外からお越しくださった方もいらっしゃいました。懐かしいお写真をみながら「この写真はあのお寺だ」「ここに写っとるのは〇〇さんじゃないか」など、みなさま自然と笑顔があふれていらっしゃいました。今回は康夫さんの息子さんご夫婦とお孫さんもお越しくださり、ご実家が笑顔あふれる場になっていることを喜んでくださいました。町内会長様より「二重被災以降、この通りに人通りもなければ笑い声も聞こえなくなっていた。今日は本当にうれしい日になりました。」とおっしゃってくださったことが何よりうれしかったです。

被災地復興はどうしても結果を意識しすぎて、その過程がないがしろになりがちなような気がしています。どんなに素晴らしい結果を残したとて、その過程が地域のみなさまにとって楽しく、愛着にあふれたものである必要があると感じています。この感動をどのような言葉で表現すればよいのか、これからの1ヶ月、開催過程で出会う皆様と交わす言葉から紡いでいきたいと存じます。